TAG Heuer(タグ・ホイヤー)の歴史と軌跡

★TAG Heuer(タグ・ホイヤー)の歴史と軌跡

タグ・ホイヤーは1860年、スイスのサンティミエにおいて、エドワード・ホイヤーによって創業されました。

タグ・ホイヤーは、早くから夢のような時計の開発に着手し、それを実現し続けてきました。

1887年には現在のクロノグラフの基にもなっている振動ピニオンの開発で特許を取得し、

1911年には自動車の旅程計付きダッシュボードタイマーを発表しました。

その5年後には、世界で初めて1/100秒単位まで計測可可能なマイクログラフで特許を取得しました。

1933年には、時速記録計を初搭載したダッシュボード用クロノグラフ、オウタヴィアも発表、

こうした創業時からの意欲的な開発を振り返ると、タグ・ホイヤーがいかに「時を計測」する事に情熱を注いできたかがよくわかりますよね。

実際に1920年のアントワープ大会からは、連続で3回もオリンピックの公式タイムキーパーを務めるなど、

多くの世界的なスポーツイベントで公式計時を担当し、中でもモータースポーツの分野においては、

現在に至るまでの強い信頼関係を築き上げています。

タグ・ホイヤーとモータースポーツの絆を最も深めたのは、4代目のジャック・ホイヤーが関わっていると言われています。

モータースポーツの熱烈なファンだった彼は、1950年代に開かれたアメリカの名門レース「カレラ・パンアメリカーナ・メキシコ」に魅了され、

1964年にホイヤーカレラを発表しています。

たちまち当時のトップレーサーたちに愛用される大ヒットモデルとなりました。

カレラの成功を受け、その5年後には、角型防水時計と自動巻きクロノグラフという、2つの世界初を成し遂げたモナコが誕生します。

当初から時計界で話題を呼び、翌年に公開された「栄光のル・マン」では、

主演のスティーブ・マックィーンが着用する時計としてスクリーンに登場した事で、その存在を世界中に幅広く知らしめ、

モナコもまたレーサー憧れのモデルとして大ヒットを記録しました。

1960~70年代の時点で、その人気を不動のものとしたカレラとモナコですが、この二つのシリーズには、タグ・ホイヤーの創業以来続く、

アバンギャルドな時計開発が近年盛んに行われています。

カレラは、2006年に1/100秒計測を実現した、毎時36万振動の機械式クロノグラフ「キャリバー360」搭載モデルが登場し、

一方のモナコもまた、2004年に動力伝達をベルトを介して行うという新発想のコンセプトウォッチ「V4」としてその構想が公開されました。

このモデルは、2010年の創業150周年を目前に、遂に製品化を実現し、時計界に衝撃を与える事になります。

また、機械式に限らず、タグ・ホイヤーはエレクトロニクスの分野でも高い技術力を遺憾なく発揮しており、

最先端技術を駆使したマイクロタイマー クロノグラフやキャリバーSなどで他社を圧倒しています。

比類なき発想力と、それを実現させる極めて高度な技術力を持つタグ・ホイヤーは、まさに時計界の革命児とも言える存在で、

創業以来変わらない特別な存在感は、これから先ますます揺るぎないものとなるでしょう。