真珠の種類と特徴とは?

①アコヤ真珠

アコヤ真珠はアコヤ貝を母貝として養殖され、日本で生産される代表的な真珠です。

三重、愛媛、長崎、大分、熊本などのきれいな海で養殖されています。

ラウンド(注1)が多く、セミラウンド(注2)・セミバロック(注3)・バロック(注4)など変形したものもあります。

②黒蝶真珠

黒蝶貝から採れる真珠で仏領ポリネシア(タヒチ)・クック諸島・ニュージーランドなど南太平洋の珊瑚環礁の島々で養殖され、

形・カラーのバリエーションが多いのが特長です。

黒蝶真珠は黒蝶貝を稚貝から母貝に育てた後に真珠の養殖をするため、真珠が出来るまで通常4~5年かかります。

③白蝶真珠

白蝶(シロチョウ)真珠は、白蝶貝から採れる真珠で南洋真珠とも呼ばれています。

オーストラリア・インドネシア・フィリピンなど比較的水温の高いオセアニア・東南アジア方面で養殖されています。

 

(注1)ラウンド

文字通り、真ん丸な形の真珠で、数あるフォルムの中でも一番評価が高くなります。

(注2)セミラウンド

ラウンドと同じく丸いフォルムですが、やや丸みに欠けるフォルムです。

(注3)セミバロック

綺麗な球体でなく一粒一粒形の違う不定形な真珠の事です。

バロックとは、ポルトガル語で”歪んだ”という意味をなしますが、完全に不定形というわけではなく、

やや球状を残しているもので、セミラウンドパールとバロックパールの中間の真珠を指します。

(注4)バロック

セミバロックと比べてもよりいびつなフォルムの真珠です。

一般的に真珠は母貝の中に入れた丸い核を中心にし、年月をかけて少しずつ形成されて丸い真珠ができあがりますが、

バロックパール(バロック真珠)はその途中で丸い核に異物が付着し、核の形が丸からいびつな形に変化したものになります。