ブランデーの豆知識、アレコレ

①ブランデーの種類

コニャックやアルマニャックなど、聞いた事がある方もいらっしゃるかと思いますが、違いは何でしょうか?

・コニャック

コニャックとは、フランスを代表するブランデーの一つで、世界で最も知名度のある高級ブランデーとして知られています。

代表的な銘柄でいえば、ヘネシーやカミュなどがコニャックに該当します。

フランスのコニャック地方で作られるブドウを原料にしたブランデーで、品質にこだわって生産されています。

法で定められた一定の条件を満たしたブランデーのみ、”コニャック”と名乗ることが可能です。

・アルマニャック

アルマニャックとは、コニャックと共に有名なフランスを代表する高級ブランデーです。

代表的な銘柄としては、シャボーやジェラスなどがアルマニャックに該当します。

フランスのアルマニャック地方で作られ、コニャックと同じくブドウを原料にしています。

フランス最古のブランデーで、法で定められた一定の条件を満たしたブランデーのみ、”アルマニャック”と名乗ることができます。

・カルヴァドス

カルヴァドスとは、リンゴを原料にしたブランデーの事で、フランスのノルマンディー地方で作られています。

コニャックとアルマニャックに並ぶ、フランスの三大ブランデーの一つですが、大きな違いは「原料」にあります。

両者はブドウ、カルヴァドスはリンゴを原料としています。

カルヴァドスも、コニャックとアルマニャック同様にある一定の条件を満たさなければ、”カルヴァドス”と名乗る事はできません。

②ブランデーのランク付け

次に、ブランデーには【ランク(等級)】が存在します。

XOやVSOPなどのアルファベットはランクの種類を表しています。

厳密に言うと、ブランデーの熟成度合いを示すもので、コニャックは「BNIC(全国コニャック事務局)」、

アルマニャックは「BNAI(全国アルマニャック事務局)」というフランスの事務局が厳格な基準をもって決めています。

コニャックとアルマニャック以外のブランデーに関してはラベル表示に規制がないため、

同じランクでも熟成度合いや品質が異なる場合があります。

等級は以下の通りとなります。下に行くほど高ランクになります。

・スリースター

・V.S. (Very Special)

・V.S.O.P. (Very Superior Old Pale)

・ナポレオン

・X.O. (Extra Old)

・Hors d’âge(オールダージュ)、Extra(エクストラ)、Heritage(ヘリテージ)など

よくお客様が「家にナポレオンあんねんけど」と言われますが、ナポレオンはちょうど真ん中くらいのランクとなっております。

③コントとは?

コント?・・・もちろんお笑い芸人さんがされているコントではなく、ここでのコントの意味は、

「ブランデーの熟年年数を示す単位」になります。

多くのブランデーは古い原酒と若い原酒をブレンドして作られますが、調合された中で最も若いブランデーの熟成年数(コント)によって、

「VSOP」や「XO」などのランクが決まります。

一般的に熟成年数が長ければ長いほどブランデーとしての価値は高くなり、伴って価格も高くなります。

しかし、厳格な基準が決まっているのはコニャックとアルマニャックのみです。

他の産地のブランデーやフルーツブランデーなどには、このような基準は当てはまりません。

そしてコニャックとアルマニャックでは、蒸留の周期が1ヶ月ずれているのが特徴です。

コニャックは「毎年4月1日~翌年3月末日」、アルマニャックは「毎年5月1日~翌年4月末日」までと決められています。

この周期を1単位とし、熟成年数は「コント」という単位が使われます。

蒸留した年のブランデーは「コント00」となり、コニャックの場合は翌年4月1日~翌年3月末日までを「コント0」と数えます。

次の4月1日からは「コント1」と続き、以降は4月1日を迎える度にコント数が増えていくという事になります。

アルマニャックの場合は、この蒸留の周期が1か月ずれてコント数が増えていきます。

これまでコント7以上の基準は定まっていなかった為、メーカー独自のランクが用いられる場合もありましたが、

2018年4月1日以降に出荷されるコニャックとアルマニャックのXOの最低熟成年数は10年(コント10)以上に引き上げられました。

④具体的にはどのように決められているのか?

上記③内で「コントによってランク(等級)が決まります」と書きましたが、では、具体的にどのように決められているのでしょうか。

多くのブランデーは、その商品コンセプトに従って様々な熟成年数のブランデーが調合(ブレンド)されて最終的に瓶詰されます。

実は単一の熟成年数のブランデーのみで出荷されるブランデーはほとんどありません。

その調合されたブランデーの中で最も若いブランデーの熟成年齢に従って、VSOPやXOといったランクの呼称が定められています。

コニャックとアルマニャックでちょっと基準が違うので、別々に見ていきたいと思います。

★コニャック

・スリースター・・・コント2以上

・V.S.・・・コント2以上

・V.S.O.P.・・・コント4以上(最低熟成年数4年)

・ナポレオン・・・コント6以上(最低熟成年数6年)

・X.O.・・・コント10以上(最低熟成年数10年)

・オールダージュやエクストラなど・・・コント10以上(一般的にXOよりクオリティが高いとされるもの)

コニャックは最低でも熟成年数2年(コント2)以上にならなければ出荷はできません。

その為、どのブランデーもコント2以上の等級であることが特徴です。

★アルマニャック

・V.S.・・・コント1以上(最低熟成年数1年)

・V.S.O.P.・・・コント4以上(最低熟成年数4年)

・X.O.・・・コント10以上(最低熟成年数10年)

コニャックとは対照的に、アルマニャックは熟成年数1年(コント1)から出荷が可能です。

アルマニャックもコニャック同様、XOの最低熟成期間が10年(コント10)以上に延長されています。

 

本日はブランデーについて記事にしてみました。

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