和食器と洋食器の違い、わかるようなわからないようなという感じではないでしょうか?
今回は3つの視点から違いを見ていこうと思います。
①材質
まず材質に着目すると、和食器は基本的に”陶器”、洋食器は”磁器”であるという違いがあります。
粘土を原材料とする陶器は比較的軽く、粘土に陶石と呼ばれる石の粉を合わせたものを原材料とする磁器は比較的重いのが特徴です。
磁器は丈夫で傷つきにくいことでも知られており、これは固いナイフとフォークで食べる文化を持つ西洋に適しているとも言えます。
②マナーや習慣
日本では食事の際に器を手で持ち上げる習慣があります。
そのため、和食器では手触りや口触りにこだわった器が発達してきました。
また、手で持ち上げた際に食器の内側にも目が向かう事から、外側と内側の色が違う器や内側に模様が描かれた器もよく見られます。
雑誌などで和食は斜め45度上から撮影される事が多くありますが、これは和食器の外面と内面両方の美しさを伝える手法だと言えます。
一方西洋では、器はテーブルに置いたまま使うのが基本であり、持ち上げる事はマナー違反とされます。
そのため、器には触らずに上から見ることが多く、白いプレートをキャンバスのようにして、
食材やソースでアートのように盛り付けを楽しんだりします。
この事から洋食では垂直の視点で撮影されている事が多くあります。
③揃え方や楽しみ方
和食器ならではの面白い文化に「属人器」というものがあります。
これは特定の人が使う器のことを指します。
皆さんも家庭でご飯を食べるとき、“自分の”お茶碗やお箸を使っている方が多いのではないでしょうか。
実は、自分だけが使う食器があるのは世界的に見てとても珍しいことだそうです。
この文化が生まれた理由の一つとして、先に述べた「器を持ち上げて食べる習慣」が関係しているという説があります。
特にお箸やお茶碗は触れる機会が多いものだからこそ、
家族一人ひとりの手の大きさに合ったものを使うことが一般的になったのかもしれません。
一方、洋食器では同じブランドのものをセットで揃えることが一般的です。
対して和食器は形や色なの異なる器を集め、不揃いであることで様々な器の表情を楽しむという文化があります。
和食器と洋食器の違い、いかがでしたでしょうか。
少しでも「なるほど」と思って頂ければ幸いに思います。
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